多くの女性が陥るインポスター症候群とは?原因や克服する方法を解説
- 私なんて管理職の昇進にはまだ早い
- 自分には実力がない
- 実力のある部下なのに、いつも自信がなさそう
上記のケースは、インポスター症候群かもしれません。
本記事では、このようなお悩みを持っている方に向けて、インポスター症候群の原因や克服方法を解説します。
いずれかのケースに当てはまっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
女性をはばたかせるコーチの下田まゆみです
(下田まゆみの公式プロフィールはこちらです)
Contents
インポスター症候群とは?
インポスター症候群とは、実績や実力が十分あるにもかかわらず「周囲の人のおかげで成功した」「自分は運が良かっただけ」と自分を過剰に過小評価してしまう心理状態のこと。
インポスターは「詐欺師」という意味を持ち、「自分が周りの人を欺いているのでは?」と感じることを指します。
自己評価が低いため、ネガティブ思考になりがちなのが特徴。
昇進の機会があっても、謙遜して辞退するケースも多くみられます。
病気ではなく心理傾向の一つであるため、克服するには捉え方を変えたり、周囲がサポートしたりする必要があるでしょう。
女性がインポスター症候群に陥る理由
インポスター症候群は、女性に多くみられる傾向があります。
女性がインポスター症候群に陥りやすい理由は、近年女性の社会進出が進み、管理職への登用が積極的に行われていることから。
今まではあまり与えられることのなかったポジションへと起用されることで、戸惑いから「自分なんて…」とネガティブに捉えてしまうのです。
インポスター症候群に陥る女性が多いと、さまざまな問題につながる可能性があります。
- 女性社員の昇進が進まない
- 精神的な問題を引き起こす
- 社内にネガティブな雰囲気が蔓延する
そのため、自分や周囲の人がインポスター症候群だと気づいたら、ケアすることが大切です。
インポスター症候群の原因
インポスター症候群の原因は、心理的または文化的背景によるものがほとんど。
ここでは、インポスター症候群に陥る原因を紹介します。
周囲からの目線を気にするため
- 自分が昇進したら周囲からどう思われるだろうか
- 周りの人から嫌われないだろうか
周囲からどう思われているか気にしすぎると、恐怖感や焦りからインポスター症候群に陥ってしまう可能性があります。
自分の変化により、他者からの評価が変わることを恐れるためです。
「周囲から嫌われないためには、自分が変わらなければ良いんだ」と無意識に思い込み、昇進の機会を避ける行動へと出てしまいます。
責任を重く感じるため
昇進によって今よりも重要なポストにつくと、当然ながら責任が生じます。
責任が重荷となり、「自分には役職に就く自信がない」「今の状態から変化したくない」と感じてしまうのです。
また、上司から褒められることを苦痛に感じる場合もあります。
褒められることにより「期待されている」と責任を感じ、重荷になってしまうのです。
完璧を求めるため
インポスター症候群の人は、完璧主義の傾向があります。
何事にも「完璧にやらないと!」と考える結果、自分の理想像と現実とのギャップに落胆するのです。
周囲から見ると十分優秀に思えますが、自分がイメージするレベルを超えない限り、自信を持つことができません。
インポスター症候群を克服する方法
インポスター症候群を克服すれば、仕事もプライベートも充実するようになります。
ここでは、インポスター症候群を克服する方法を紹介しましょう。
褒められたら素直に受け取る
日本では謙遜することが美徳とされる風潮にありますが、人から褒められたときに素直に受け取ってみましょう。
素直に受け取れると、段々自分に自信がついてきます。
褒められた点を意識して行動すると、さらなる好循環へと変わっていくでしょう。
自信がつくと行動が変わり、自分の可能性を広げられます。
失敗を許容する
「失敗するのは当たり前だ」と許容することで、完璧主義から抜け出すことができます。
失敗を許容できると、完璧ではない自分も認められるでしょう。
仕事でもプライベートでも、100%ではなく80%くらいの出来を目指せば問題ありません。
また、自分だけでなく周囲に対しても失敗を許容するようにしましょう。
失敗するのが当たり前の雰囲気になれば、挑戦を妨げなくなります。
昇進や環境の変化を恐れない、明るい職場へと変わっていくでしょう。
自分を褒める
自分を褒めることで、自己肯定感を高めることができます。
小さな目標を設定し、クリアできるたびに褒めてみましょう。
成功体験を積み重ねることで、インポスター症候群を抜け出せるはずです。自分を褒める習慣を作るためにも、毎日の出来事を振り返り、自分がして良かった行動を書くのがおすすめです。
周囲からのサポートを得る
「この人は優秀だ」と思う人たちの中に身を投じることで、自分自身に対しての負荷が軽減され、リラックスしながら仕事に打ち込めるようになります。
不安を感じたら、相談できる関係性の人をつくっておくのも大切です。メンターとなる人を決めておけば、一人で悩まずに済むでしょう。
ネットとは適度な距離を取る
ネットには膨大な情報が流れており、中にはネガティブな意見も多いです。
自分の境遇に似ている人・記事に対して批判的なコメントがあると、まるで自分自身が批判されたように感じます。
その結果、自己肯定感が下がり、インポスター症候群へと陥ってしまうでしょう。
自分が弱っているときや自信のないときにはネットから距離を取り、あえて情報を遮断することも大切です。
「仕事の日にはSNSを見ない」「休日の午前中のみSNSを見る」など、ルールを設定しておくことをおすすめします。
女性の活躍推進のためにコーチングしてみては?
今回は、インポスター症候群の原因や克服方法について解説しました。
近年、女性の社会進出によってインポスター症候群に陥る女性が増えています。
しかしインポスター症候群の原因を探り、克服するために働きかけることで解決へと進むことができるでしょう。
とは言っても、具体的に何をすれば良いのかわからず「結局、現状を変えられなかった…」となってしまうこともあります。
そこで、女性の活躍推進のためにコーチング研修を利用してみてはいかがでしょうか?
コーチングを行うことで、その人の力を最大限に引き出すことができます。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
女性活躍推進を進めたい企業への研修・サポートはこちらをご覧ください。
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発行者
下田まゆみ
ENTRESH(アントレッシュ)代表
国際コーチング連盟認定(ICF)アソシエイト・サーティファイド・コーチ(ACC)
銀座コーチングスクール(GCS)認定プロフェッショナルコーチ